SE構法は鉄骨造並みの強度を誇る構造体として開発された木骨造の構法です。強度に優れた集成材を使用し、柱同士の接合部分はSE金物と呼ばれる特殊なSボルトで固定します。
在来構法と呼ばれる一般的な構造体は柱や梁に加えて耐力壁とよばれる筋交いなどで建物を支えるのに対し、SE構法は柱と梁自体に強度を持たせる考え方なので、耐力壁を減らしシンプルで強い構造体が実現します。
建築基準法では一般的な木造住宅は構造計算が義務付けれられていません。しかしSE構法の家では全棟で必ず構造検査を行い、厳格な検査を通じて高い耐震性が保証されます。
穏やかな気候で過ごしやすいのが伊豆半島の何よりの魅力ですが、太平洋に面した静岡県の地勢上、常に南海トラフ地震や東海地震に備える必要があります。阪神淡路大震災で多くの木造住宅が倒壊したことをきっかけに誕生したSE構法は、その後の東日本大震災や熊本地震でも地震による倒壊ゼロの実績を誇り、現在では全国に3万棟以上のSE構法の家が建っています。
また、別荘地としては眺めが良い斜面地の人気が高く、通常の平地の家と比べてより高い耐震性能が求められます。梅原建設には伊豆や伊東の斜面地に特化した建築技術があり、これまでSE構法の家を数多く手がけてきました。
設計事務所や工務店がSE構法を選ぶもう一つの理由がその高いデザイン性にあります。SE構法の家は必要最小限の柱と梁で十分な強度を生み出せるため、従来の構法の家に比べると遮るものの少ない広々とした間取りの設計が可能になります。そのため、空間を壁で区切らずに、ライフスタイルに合わせて柔軟に間取りを変更できる「スケルトン&インフィル」と呼ばれる考え方が、別荘建築の個性的なデザインには最適なのです。
親の世代から子の世代へと住み継がれることが多い別荘では、使う人に応じてお気軽にリフォームやリノベーションができるつくりが理想的です。SE構法はそんな別荘建築ならではのニーズに応えることができる構法です。