小川が流れる涼しげな山間地で、今回建て替えのご相談をいただきました。
温暖な伊豆地方には珍しく、かつては氷室で商いをされていたお家柄なのだそうです。
古き良き日本の風情を活かしつつ現代の美と暮らしやすさを備えた 趣ある建物をめざし施工させていただきました。
日々の暮らしに溶け込むデザイン
建築現場では、埼玉の設計事務所「龕建築デザイン」さんによる設計をもとに梅原建設の大工が匠の技術でカタチにしていく作業が進められていきます。お施主様、設計事務所様との 3 者で打合せを重ねた居住空間は、美しさの中にも使い勝手の良さを考え抜いた合理的なデザインに仕上がりました。
旧家から引き継いだ建材に、いにしえの名残が偲ばれます
左)旧家に立てられていた太くて立派な大黒柱。新しい家でもご家族を見守ります。
右)素敵な陰影が目を惹く玄関ホールの光天井。旧家の欄間にあった組子細工を再利用。
2階はロフトのような異空間
リビングを見下ろす大きな開口部を持った 2 階書斎スペース。
プライベート感たっぷりの趣ある空間です。
全開口の障子を閉めたところ
2 階から見下ろすリビング
玄関にもひと工夫
お母様のためにと設けた玄関の腰掛け。 ご主人様自ら山で採取された木の太枝を 手すりとして使用しています。
伊豆を堪能する天然温泉
その昔、先代が天然氷を出荷する職人さんのために温泉を掘り当てられたのだそうです。 天然温泉を 24 時間掛け流しにできる贅沢なロケーションを、美濃石の雰囲気ある石風呂で演出させていただきました。